PCゲームをプレイするときゲームパッド(コントローラー)とキーボード&マウスとどっちがいいか?
私はファミコン世代の中年ですので、ゲームといえばパッド(コントローラー)でやるものという固定観念が心身ともに染みついており、ずっとパッドでしかゲームを遊べない人でした。キーボード&マウスで満足いくプレイができるようになったのは40代になってからです。
どうやってできるようになったのか?どんな努力(遊びですがw)をしたのか?についてはまた別の記事で改めてまとめていきたいと思います。
結局は「好きなほうを使えばいい」だが・・
キーボード&マウスかまたはパッドかについてはつまるところ自分に合うほうを使えばいいという結論にはなってしまうのですが、両方使ってきた私の経験からそれぞれをゲーミングデバイスとして比較してみたいと思います。
なお今回の記事ではゲームパッドとキーボード&マウスを併用して使う変則的なスタイルについては取り上げていません。
ゲームパッドのメリットとデメリット
ゲームパッドのメリット
CS機(家庭用ゲーム機)から入ってきたゲーマーでもCS機の感覚のまま操作できる
これはそのままです。
自由な姿勢をとれるため長時間プレイでも疲労が少ない
ゲーム中の姿勢の自由度ですが、これはキーボード&マウスとパッドとでは大きな違いがあると感じます。私はパッドからキーボード&マウスに移行したのですが、パッドの姿勢の自由さを改めて感じさせられました。
パッドはふんぞり返っても前傾姿勢でもあぐらをかいてもゲームへの集中を途切れさせることなく姿勢を変えられますし、モニターとの距離が近いと感じたら自由に距離を取ることもできます。今やワイヤレスが主流ですので部屋の構造と電波の到達範囲の制限内で好きなだけ距離をとることができます。
アナログスティックの存在
大抵のゲームパッドにはアナログスティックが備えられています。アナログスティックの存在は大きいです。私がキーボードがCS機のパッドのアナログスティックに勝てないと感じるのは車のハンドル操作です。
アナログスティックに比べるとキーボードは押してるか押してないかの判定しかできませんので、アナログスティックでは当たり前にできた、スティックの角度によって車のハンドルの切れ角を疑似体験するというプレイをするには難があります。キーボードで同じことをするにはキーの押し下げ時間を短く、何度か押してやるしかありません。
もちろんゲームにもよりますが、車の運転があるゲームで、コーナーをスーッと滑るように美しい曲線をトレースしつつ曲がる、というプレイはキーボードではなかなか難しいです。
ただ、ゲーム要素の「一部」に運転があるGTAやウォッチドッグスなどのゲームではなく、ゲーム要素のほぼ全てを車の運転が占めるようなレースゲームやドライビングシミュレーターを趣味とする方ならハンドルコントローラーを導入する場合も多いでしょうから大きな問題ではないのかもしれません。
あとは、CS機のゲームではアナログスティックを浅く倒すと歩行、深く倒すとダッシュという操作がよくありますが、これもキーボードには真似ができないです。キーボードではダッシュと歩きをトグル式に切り替えるか、または2つのキーを併用する方式を取るゲームが多いです。
PCゲームの中にはパッド操作に未対応/ゲームの一部が非対応だったりするものもある
大手が販売するゲームでパッドに全く対応していないものはさすがにないと思いますが、中小やインディーズの特にSteamでアーリーアクセスで配布されている無料ゲームなどには普通にありますし、ちょっと古いゲームに興味を持ち、安さにつられて買ってみたものの、そのゲームがパッドには対応していなかったということもあります。
ただこれには救済というか代案があり、JoyToKeyやXPadderなどの、パッドの入力をキーボードの入力に変換してOSに渡してくれるソフトを使えば解決はできる場合もあります。
ゲームによってはボタンが足りない
ゲームによってはゲームパッドではボタンが足りないということはよくあります。PCのゲームはキーボードで操作することを前提というか強く意識して作られたものが多く、前述のJoyToKeyなどを使ったとしても物理的にボタンが足りない場合もあります。
エイム操作が遅い
エイム操作についてはよく知られているようにマウスのほうが圧倒的に速く正確です。オンラインでFPSの対人戦ならパッドでマウスの人に挑んでもまず勝てません。
オフライン専門のゲームでコンピューターと戦う場合でも、エイムや類似の操作ではマウスが圧倒的に有利で、パッドで挑むとゲームそのものの体感難易度が変わってしまうほどのインパクトがある場合もあります。
商品の選択肢があまりない
商品の選択肢があまりないというのは、ハードメーカー純正のパッドが優れていることもありサードパーティ性のパッドの選択肢はそれほど豊富ではないという意味です。いっぽう、キーボード&マウスならオフィスワーク用からゲーミング用まで選択肢は豊富です。
ゲームパッドを買う必要がある
これはCS機をすでに持っていて使い回せる人にはデメリットにはなりませんが、そうではなく新たに購入となると特にCS機メーカー純正のものはなかなかいいお値段がします。ただサードパーティ製のパッドはものにより品質の差が激しいうえに十字キーやアナログスティックの操作感が純正のものと大きく異なることもよくありますので、安さやデザインにつられて安易に手を出して後悔したことが私は何度かあります。
キーボード&マウスのメリットとデメリット
次に、キーボード&マウスのメリットとデメリットについてまとめてみます。
PCゲームならほぼすべてキーボード&マウスに対応している
パッドのところでも説明しましたが、キーボード&マウスに慣れておけばほぼどんなゲームでもちゃんと操作できて遊べると思います。またPCゲームは操作デザインはキーボード&マウスを意識して作られているものが多いので、製作者がゲームを通して伝えたいこと、というと少し大げさかもしれませんが、余計なことに気をもまなくともスッと入り込むことができると感じます。ゲームによっては
「ああ、このゲームの制作者はまさかパッドでプレイする人がいるとは思わずに作ったんだろうなあ」
と思わされることがしばしばあります。特にたとえばアクションゲームなら、メインのアクション部分の操作というよりもアイテムなどのインベントリ画面での操作にそういう違和感を感じることが多かったです。
多数の入力を求めるゲームにも対応できる
これはパッドのところで説明しましたので省略します。
エイムが圧倒的に速い
マウスは圧倒的にパッドよりも速く正確です。
商品の選択肢が多い
同じくパッドのところで説明済みですので省略します。
パッドに比べると姿勢の自由度が低く長時間プレイで疲労が強くなりがち
デメリット一つだけ?と思われるかもしれませんが、これは人によっては最大の障壁になるのではないかと感じます。長時間プレイの疲労感はCS機から入ってきたゲーマーにとって最初の壁になるかもしれません。
具体的に時間で説明すると、私の場合はパッドなら連続で6時間は遊べるゲームでも、キーボード&マウスなら疲労を感じず集中力を維持できるのは3時間いけるかどうか?という感じです。
肩こり、首こり、腰、、
パッドに比べるとキーボード&マウスの姿勢の自由度は低いです。もちろんキーボードやマウスの位置を変えてやることである程度の姿勢の変更は可能です。ですが私だけかもしれませんが、特にゲームの場合は自分好みの定位置・あるべき場所にマウスやキーがないと何か気持ちが悪いのです。したがい疲労軽減のために一定時間おきにキーボードやマウスの場所を動かすなど、とても面倒で現実的ではないと感じてしまうのです。
こうして同じ姿勢で長時間を過ごすことになり、私の場合はまず首、肩のコリに悩まされました。体が痛くなってくるとその原因がどこにあるのか気になって仕方なくなりました。
こうなると机、イス、イスの肘掛けの有無や高さなどなど、いかに今まで自分の体に合ってないものを使っていたか思い知らされます。同時にゲームパッドの姿勢の自由さにこれまで助けられていたんだなあと妙に感慨深いものがありました。
自分の身体に合った環境を整えるための試行錯誤に時間を費やしましたが、まあよかったと今では思っていますが、人によってはこうした工程はストレスになってしまうかもしれませんね。
おわりに
以上、PCゲームをプレイするうえでのキーボード&マウスとゲームパッドの特徴について私なりの意見をまとめてみました。
最後まで読んでいただいてどうもありがとうございました。