「洋ゲーをプレイして英語上達」はありえるか?

洋ゲーで英語力 英語学習

はじめに

今回の記事では「洋ゲー(*海外のゲーム,主に英語)は英語上達に役立つか?」というテーマで私の経験から思うところをまとめたいと思います。
私はゲーマーですので、ゲームを楽しみながら英語力を伸ばせたらそれは一石二鳥で素晴らしい!と思うのですがはたしてどうなのか?

初・中級者向け

なお今回の記事は、英語が苦手だがなんとか苦手意識を克服したいレベルの人や、趣味を通して英語を上達させたいと考えて情報収集している人を想定して書いています。

すでに英語のリスニングもリーディングもハイレベルにある人、どんなジャンルや時代背景のゲームや映画のセリフでも難なくリスニングでき、ストーリーの流れを理解して感情移入もできるような人には当てはまらないこともあるかと思います。

ソロオンリーです

今回の記事ではオンラインゲームでネイティブ英語スピーカーとボイス/テキストチャットでやりとりするという活用法については想定していません。ソロプレイ限定の考察となります(私がソロ専なので・・)。

洋ゲーだけで英語上達は難しい

そもそも日本語字幕がないものも多い

まず教材として使うなら日本語/英語両方の字幕が収録されているゲームというのが大前提です。公式の配布元によって日本語化されていない作品、さらに有志による翻訳データも存在しない場合はもうお手上げです。

日本語訳がないなら自分で訳す手もあるが・・学習効率は度外視

気に入ったゲームに日本語訳がない場合は自分で翻訳して字幕を組み込む手もあります。しかし字幕データの仕様はゲームによって違いますので仕様を調べてどうやって日本語データを組み込むかといったところから始めるとなると膨大な時間と労力がかかります。したがい万人にオススメできる方法ではありません。学習の方法としては決して効率の良い方法とは言えません。

自分のお気に入りの作品を翻訳するというのはモチベーションも続きやすいし良い方法ですが、それであれば小説や興味のある分野の専門書などの書籍を翻訳してみるというほうがゲームを翻訳するよりもはるかに学習方法としての効率は上です。

ただ、ゲームの場合は翻訳したデータをMODなどの形式で公開することで多くの人から感謝されるといったプライスレスなリターンを得られる可能性もありますので、英語学習の方法としては効率がいいとはいえなくても人によっては学習の成果以上の満足感を得られる可能性もあります。

リピートして何度も聞くのが難しい(非効率的)

洋ゲーをプレイしながら英語力をアップしたいという場合にまず想定される場面はムービーシーンや会話シーンになるかと思いますが、私はこれまで多くのゲームをプレイしてきましたが、そうした場面で文単位で簡単な操作でセリフをリピートできるゲームというのは出会ったことがありません。

会話を理解できずにもう一度聞きたい!となった場合にもう一度聞きたいなら、基本的に一度会話を終えてから会話前のデータをロードして・・といった手間が必要なケースが多く、ゲームによっては一度ゲーム自体を立ち上げなおさないとその場面は見ることができないものもあります。

この「理解できるまで何度も聞く」ということを実現するうえでは、音声データ(スピーチや物語など)や映画DVDのほうがはるかに勝っています。音声データの再生だけに絞れば無料でシャドウイングやリピーティングなどのトレーニングに使える多様な再生ソフトを選べます。

プレイ時間=英語に触れている時間ではない

これはゲームをする人には説明するまでもなくお分かりいただけるかと思いますが、英語のセリフがない場面ではどれだけ長くプレイしても英語力の向上には役立ちませんし、ゲームに夢中になって会話をスキップしたりモブの会話を全然聞いてなかったりすることはよくあるかと思います。

強いボスに何度も殺されて何回もやり直して、さらにボスのセリフにバリエーションもなく高笑いしかしてくれないとなると、この時間は英語には触れていないことになりますね。

あえて挙げるならアドベンチャーゲーム/サウンドノベル

それでもあえてゲームを英語学習に役立てるうえで教材として使えそうなジャンルを挙げるとすれば、会話主体のアドベンチャーやサウンドノベルになるかと思います。

スラング(俗語)の少ないものを選ぶ

もちろんスラングだけを重点的に強化したいと望んでいる人には当てはまりませんので、この節は読み飛ばしていただいてOKです。

スラングが少ないことが重要な理由は、スラングは基本的に流行り言葉なので、意味がわからないから調べようとなったときに正確な情報を得ることが難しいことが多いからです。

日本語でもそうですが俗語や卑語というのはその意味を知っている人たちの間だけでのコミュニケーションとして使われることもあり、海外のWEBサイトでもユーモアや皮肉として意図的に間違った意味または逆の意味を正解であるかのように書いてあったりします。日本人の英語学習者にそうした「生の/ネイティブの」意図を理解するのはなかなか難しいのです。

あとは日本語でも同じことがあるかと思いますが、同じ言葉でも世代によって違う意味として使われることはよくあることです。たとえば「やばい」、「ヤバい」は若い世代ではポジティブな文脈でも使われますが、私含めてもっと上の世代にとっては基本的にはネガティブな意味として使われる場合がほとんどではないでしょうか。

英語に限らず学習全般に言えることだと思うのですが、良くないのはわからないことがわからないままだったり、もっと良くないのは間違った理解をしてしまうことです。となれば教材に選ぶべきはそうした流行りに影響されない言葉づかいが用いられている作品といえます。

スラングのない、あるいは少ない作品を選ぶうえで私がすぐに思い浮かぶのは歴史モノやファンタジーです。言葉づかいそのものを演出要素として自己主張が強くトガった演出をしている作品もありますが、基本的に歴史モノやファンタジーは教科書通りというか日本人の英語学習者にも理解しやすい言葉が選んであると感じることが多いです。

原作のあるものや長期シリーズは慎重に選ぼう

ただファンタジーでも注意が必要なのは原作のある場合です。たとえばトールキンの指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)がそうですが、こうした世界観がキッチリと作りこまれた作品においては固有名詞の壁が英語学習者に立ちはだかります。世界の名前、その世界の人ならだれでも知っている昔話やアイテムの名前などですね。

ただでさえ文法力も十分でなくボキャブラリーも少なくリスニング力でも不利な立場にある英語学習者に、さらに聞いたこともない言葉も調べないといけないというのはキツいですね。

これは原作ありのケースだけでなく、長くシリーズを重ねているシリーズものにも同じ固有名詞の壁というのがあります。開発側からすると「これってもう常識だよね?」とか「ずっとやってるならこれくらいわかるよね?」な概念が増えてくるんですね。

ですので可能な限り原作なし/長期シリーズではないゲームを選ぶことが肝要かと思います。

おわりに

洋ゲーは英語学習者にとって教材となりうるのかについて私なりの考えをまとめました。いろいろと述べてきましたが結局のところ語学はどれだけ経験値を得たかが重要だと思いますので結局のところその人に合ったやり方で経験値を積み重ねていけばいいというのが正解だと思います。私に合っているやり方でも別の人には当てはまらないこともあるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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